主に文芸書などの読後感想をメインに
独断と偏見大いにありで呟いていこうと思います。
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金井美恵子、同い年である。長い小説(エオンタ)は、ポエムのように感性だけが文字となって流れている。まるで俳句の長編版といったらいいのか。エオンタとは「存在するものたち」とギリシャ語でいうそうだ。読んでいてついていけるのだが、まねはできない。そういえば、いま人気の若手作家の作品は時間さえあれば、まねはできそうなのだが、金井美恵子のはそうはいかない。それだけ特異な才能の持ち主なのかもしれない。ファンは多いと聞くし、小生も今はやりのものは長編であればあるほど飽きてくるが、彼女のものは、いつの間にか読み終えているといった感じである、一行一行ボードレールの詩の連続、また俳句の裏側を読んでいるようで不思議な充実感がある。全集のなか、あと何編かの作品が未読。読む予定である。(20・12・13文芸)
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