主に文芸書などの読後感想をメインに
独断と偏見大いにありで呟いていこうと思います。
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いまどき読み終えた谷崎潤一郎の「細雪」。全集物でまだ読んでないもの、何冊かのうちの一冊だ。若いころに買ってまだ読み残しのものを毎日2ページづつ読んでいる次第。死ぬまでに積ん読を解消しようと始めた、とぼけた決意だ。何年かかったかな。もっとも平行して本は読んでいるうちの一冊である。
座右の書は繰り返し毎日読み、今はやりの文庫本などは仕事移動中・通勤中などに読み捨てる。そして古典はインターネットで、と醜い貪欲さ。バイバイするまでに、何冊読めるかが楽しみなのだが。
さて「細雪」。三姉妹の物語、谷崎の50歳過ぎてからのもので集大成だろうといわれているようだ。なるほど若いころの「刺青」なんかはどきりとする表現があったようだが(あまり記憶にない)、これはまた、まず句読点がいつまでたっても出てこないさらりと読み続けたまえ、といった代物。メリハリの利きすぎた現代作家の小説になれてしまうと、「庭の柿の木に実が着いた」なんて話は、受けないのかもしれない。
字間とか行間に味が見え隠れする、私の好きな俳句のような文学は、昔の全集を引っ張り出してこないとお目にかかれなくなった。これも時代の流れなのかもしれない。(20・2・15)
座右の書は繰り返し毎日読み、今はやりの文庫本などは仕事移動中・通勤中などに読み捨てる。そして古典はインターネットで、と醜い貪欲さ。バイバイするまでに、何冊読めるかが楽しみなのだが。
さて「細雪」。三姉妹の物語、谷崎の50歳過ぎてからのもので集大成だろうといわれているようだ。なるほど若いころの「刺青」なんかはどきりとする表現があったようだが(あまり記憶にない)、これはまた、まず句読点がいつまでたっても出てこないさらりと読み続けたまえ、といった代物。メリハリの利きすぎた現代作家の小説になれてしまうと、「庭の柿の木に実が着いた」なんて話は、受けないのかもしれない。
字間とか行間に味が見え隠れする、私の好きな俳句のような文学は、昔の全集を引っ張り出してこないとお目にかかれなくなった。これも時代の流れなのかもしれない。(20・2・15)
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成田 林「チリコ物語」
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