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主に文芸書などの読後感想をメインに 独断と偏見大いにありで呟いていこうと思います。
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当方が主宰している同人誌「天秤」宛てに送られてきた一冊の本。椎名誠の「犬の系譜」を途中で休み、これ「チリコ物語」を読み始めた。冒頭から読ませる雰囲気。ちり紙交換の仕事の描写からだ。だからチリコ物語かな。読み終わったらまた読後感を書いてみようと思う。精読と称して1ページづつ読み始めて何年経つだろうか。金井美恵子や吉村昭、谷崎の「細雪」。1ページづつでもいつのまにかかなりの全集を読了するものだ。死ぬまでに読み返せばいいと、今は与謝野晶子の「源氏物語」の下巻に入っている。基本的にあっと読むのと、精読と、ほかで3冊くらいを同時に読むのが習慣になっている。逐一けちや賞賛やらをアップしようと思う。
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自費出版のようなので、なかなか目にとまらないのであらすじを言うと、大学を出て、今ちり紙交換業務としての風景を過去の自分を振り返りながら描いているものだ。新しい世界が見えてきて楽しかったが、主人公の変貌がなんとなく寂しいものになりそうでつらいものがあった。学生運動から海外遊学、帰ってきてから軽い詐欺的な性格に何の疑問もなく、変貌しつつあり、最後は自分を偽り同情を買うようにして一人のホステスの紐になりそうなところで終わる。自分も含めて、似たような成長プロセスは誰にでもあるものだが、せめて物語の内面部分だけでも拒否してほしい文脈があったらよかったと思うのだが。もしかしてこちらの読みが浅かったかな、行間に描写されていたのかもしれない。
 いまどき読み終えた谷崎潤一郎の「細雪」。全集物でまだ読んでないもの、何冊かのうちの一冊だ。若いころに買ってまだ読み残しのものを毎日2ページづつ読んでいる次第。死ぬまでに積ん読を解消しようと始めた、とぼけた決意だ。何年かかったかな。もっとも平行して本は読んでいるうちの一冊である。

 座右の書は繰り返し毎日読み、今はやりの文庫本などは仕事移動中・通勤中などに読み捨てる。そして古典はインターネットで、と醜い貪欲さ。バイバイするまでに、何冊読めるかが楽しみなのだが。

 さて「細雪」。三姉妹の物語、谷崎の50歳過ぎてからのもので集大成だろうといわれているようだ。なるほど若いころの「刺青」なんかはどきりとする表現があったようだが(あまり記憶にない)、これはまた、まず句読点がいつまでたっても出てこないさらりと読み続けたまえ、といった代物。メリハリの利きすぎた現代作家の小説になれてしまうと、「庭の柿の木に実が着いた」なんて話は、受けないのかもしれない。

 字間とか行間に味が見え隠れする、私の好きな俳句のような文学は、昔の全集を引っ張り出してこないとお目にかかれなくなった。これも時代の流れなのかもしれない。(20・2・15)
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