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主に文芸書などの読後感想をメインに 独断と偏見大いにありで呟いていこうと思います。
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丸山健二「夜、でっかい犬が笑う」と村上春樹「ノルウェイの森」読了。
前者、当時最年少で芥川賞を受賞と騒がれた作家である。たぶん男好きな三島由紀夫が大いに薦めたと記憶している。小生もよくオートバイ作家作品を読んだものだ。改めて彼の作品に接してみて、気がついたことがある。自分の作品も彼をまねしていたような気がする。青臭い彼の発想は若者の時には傾倒するが、こちらが拝借しようとすると幼稚となる。その違いが今しっかりと彼とわたしの格差となった。
後者、音楽のタイトルでわくわくしたものだが、平たく言えば、若者のエロ小説としかの感想しかない。見ただけ時間の損失だった。彼がなぜあれほど騒がれているのかというのも、こちらの感性のなさだろうか。それも格差のついた根拠か。(20・11・23文芸)
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08年10月19日、日本橋高島屋にて開催中の柳原白蓮展へ行った。林真理子作「白蓮れんれん」の先入観を持って出かけたものだ。華族からの脱却から愛にのみ生きたという波乱に満ちた歌人の愛あふれた生涯展である。筑紫の女王として君臨していた彼女が、すべてをなげうって帝大生龍介とかけおちするといった流れが、林真理子の史実に沿った物語とほぼ一緒であった。活字だけで見ていた、九州の炭鉱王、と帝大の宮崎龍介の写真展といってもいいか。同伴した女房の言だ。「見なければ良かった。下品と詠われた炭鉱王伊藤伝右衛門の容姿と言い分のほうがまとも。龍介さんという人は駆け落ちするほどのオーラは感じられない!」同感だ。華族という一切の不自由のない物質生活が後、欲するものといえば、愛だけなのかしら、一度そんな決意に至る心情に見舞われてみたいものであった。なお隣のコーナーでは、美智子妃殿下の「愛のある日々」展もやっていた。こちらのほうがはるかに自然でよかったような気がする。めぐり合わせは、何かの法則でできているものなのだろうから。
(20・10・26文芸)
 以下を「メーリングリスト・作家たちの夢束」と言うヤフーのコミュニティサイトに投稿しました。http://groups.yahoo.co.jp/group/yumetaba/

 末森拓夢さん、名村烈さん、田中さん、皆さんお元気ですか、エドワードです。その節はいろいろご教示ありがとうございました。何年かぶりで復帰させていただきました。以前にこちらのホームページに掌編を載せたので紹介したところ「警告!」という書き込みがあり、「うるさい音楽入りで、抱いていた猫がつめを立てて怒った」とあって大変なことをしたと思い、以来休眠中でした。今度はブログに読後感などをつぶやき始めました。あちこちクリックしても音は出ないようにしてあります。ぜひまたお出かけくださいませ。http://dokugo.blog.shinobi.jp/
(20・9・20文芸)
ついに?「ノルウェイの森」を読み始めた。やはりメジャーの作品であることは間違いない。男らしい若者、小生がそのころ書けといわれてもこれほどの感性はなかったし、スキルもなかった。さすが世界に通用する作家なのだ。いつマスコミにでてくるのだろう、村上春樹!嘗てサルトルのノーベル賞受賞辞退を絶賛した大江健三郎が今度は本人が平気で受賞したみたいに、ころりと変幻自在なるのだろうか。楽しみにしていよう。(20・8・23文芸)
このところ読んでいる本はない。村上春樹の「ノルウェイの森」も移動電車の中では、爆睡に代わった。これではバイバイするまでにいったい後何冊読めるかなと思うと、苦笑いが浮かぶ。時間を作らなければ、やはり読めないと知ったこのごろである。文学全集の「金井美恵子」をまた読み続けようかなと思う。基本的に読書は好きではないのかな?(20・8・2文芸)
通勤や、待ち合わせの合間などに読もうと思って文庫本を持ち歩いているが、ほとんど読まない。時間はあるのだが、その気にならない。ということは基本的に興味がないのかもしれない。立ちながらでも電車内で本を読んでいる御仁を見ると、若かりし自分を思い出しうらやましくさえ思う。加齢ゆえ情けないが、自宅や仕事場などできちんと時間をとって読むようにしようかと思っている今日この頃です。(20・6・21文芸)
肉体労働ともいえるアルバイトをしているため、通勤中に文庫本を読むつもりだったのが、電車内爆睡に代わって半年くらいになる。よって悲しいかな重松清「舞姫通信」読了を半年後に迎えた。自殺テーマの重い内容と思いきや、さすが若手作家の旗手。童話的に読ませてくれた。次は何にしようかと、あさっていくと「ノルウェイの森」(村上春樹)があった。彼のライフオプションはマラソンだと聞いているが、爆睡を選ぶよりページをめくることが多くなるか、それも楽しみの一つだ。(20.3・19)
当方が主宰している同人誌「天秤」宛てに送られてきた一冊の本。椎名誠の「犬の系譜」を途中で休み、これ「チリコ物語」を読み始めた。冒頭から読ませる雰囲気。ちり紙交換の仕事の描写からだ。だからチリコ物語かな。読み終わったらまた読後感を書いてみようと思う。精読と称して1ページづつ読み始めて何年経つだろうか。金井美恵子や吉村昭、谷崎の「細雪」。1ページづつでもいつのまにかかなりの全集を読了するものだ。死ぬまでに読み返せばいいと、今は与謝野晶子の「源氏物語」の下巻に入っている。基本的にあっと読むのと、精読と、ほかで3冊くらいを同時に読むのが習慣になっている。逐一けちや賞賛やらをアップしようと思う。
自費出版のようなので、なかなか目にとまらないのであらすじを言うと、大学を出て、今ちり紙交換業務としての風景を過去の自分を振り返りながら描いているものだ。新しい世界が見えてきて楽しかったが、主人公の変貌がなんとなく寂しいものになりそうでつらいものがあった。学生運動から海外遊学、帰ってきてから軽い詐欺的な性格に何の疑問もなく、変貌しつつあり、最後は自分を偽り同情を買うようにして一人のホステスの紐になりそうなところで終わる。自分も含めて、似たような成長プロセスは誰にでもあるものだが、せめて物語の内面部分だけでも拒否してほしい文脈があったらよかったと思うのだが。もしかしてこちらの読みが浅かったかな、行間に描写されていたのかもしれない。
 いまどき読み終えた谷崎潤一郎の「細雪」。全集物でまだ読んでないもの、何冊かのうちの一冊だ。若いころに買ってまだ読み残しのものを毎日2ページづつ読んでいる次第。死ぬまでに積ん読を解消しようと始めた、とぼけた決意だ。何年かかったかな。もっとも平行して本は読んでいるうちの一冊である。

 座右の書は繰り返し毎日読み、今はやりの文庫本などは仕事移動中・通勤中などに読み捨てる。そして古典はインターネットで、と醜い貪欲さ。バイバイするまでに、何冊読めるかが楽しみなのだが。

 さて「細雪」。三姉妹の物語、谷崎の50歳過ぎてからのもので集大成だろうといわれているようだ。なるほど若いころの「刺青」なんかはどきりとする表現があったようだが(あまり記憶にない)、これはまた、まず句読点がいつまでたっても出てこないさらりと読み続けたまえ、といった代物。メリハリの利きすぎた現代作家の小説になれてしまうと、「庭の柿の木に実が着いた」なんて話は、受けないのかもしれない。

 字間とか行間に味が見え隠れする、私の好きな俳句のような文学は、昔の全集を引っ張り出してこないとお目にかかれなくなった。これも時代の流れなのかもしれない。(20・2・15)
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